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【裁判報告】2016.7.26 証人尋問(第17回口頭弁論)がありました

  1. 2016/10/16(日) 21:11:15_
  2. 裁判報告
  3. _ tb:0
  4. _ comment:4

7月26日の証人尋問(証拠調べ)から、はやくも二ヶ月が過ぎ、すっかり秋になりました。
尋問の報告をどのような形で記そうか、いろいろな気持ちが渦巻く中で、
考えるほどに気持ちと手がブログ更新から遠のいてしまっていました。

先日(10日)にはさつきの命日の法要も終え(亡くなって三年が経ちました)、いくぶん気持ちも落ち着いたので、
考えを整理する意味でも、やはりここに記録しておきたいと思います。

当日は、朝からたくさんの方が集まってくださったおかげで、大阪地裁の大法廷(202号)がほぼいっぱいになりました。
裁判所入り口での取材撮影を経て緊張していた私たちでしたが、
大阪だけでなく東京、山口、福島、愛知、他まさに日本各地から駆け付け、法廷入り口で迎えてくださった
皆様のお顔に励まされ、ホッと気持ちが緩みました。
(傍聴のみなさんには"支える会"から、それぞれ小さな「つきバッヂ」が配られていました)

定刻10時、八尾市立病院の医師の尋問が始まりました。
被告八尾市代理人弁護士からの主尋問では、RSウイルスについての質問が複数されました。
私たちはこれまで「さつきからRSVが検出されたとしても、それによって何の症状もなくいきなり呼吸停止に陥ったとは
考えられない」と主張(被告側の「原因はRSV」とする主張への反論)を続けていたので、
担当医であった医師自身がRSVと呼吸停止についてどのような見解を示すのか、緊張しながら見守っていました。

結果、医師は、さつきの呼吸停止についてはRSVだけが唯一の原因とは考えていないこと、
うつぶせによる窒息の可能性を否定してはいないこと、などが明らかになりました。

続くこちら(原告)側からの反対尋問では、事故当日のさつきから鼻水などの症状が確認されていないことなどが
明らかにされました。

裁判所からもいくつか質問がありました。診断根拠など医学的に深い内容が多く、
これまでの双方の主張や書証をよくふまえて審理を進めていただいていることがうかがわれました。

続いて、被告八尾市社会福祉協議会元職員(当時のファミサポ責任者)の尋問がありました。
途中で昼休憩をはさむ形で、事故前後のファミサポ事業の運営の実際について、被告社協・原告・裁判所から
それぞれ質問がありました。
証人は当時の責任者であり、事故対応の窓口として私たちとのやりとりを担当していた人物にもかかわらず、
質問に的確に答えられていない場面やあいまいな回答が多くありました。
私たちは驚くと同時に、やはりファミサポの運営自体が現場任せであり、子どもの命をあずかる事業でありながらも、
感覚や慣例で行われていた部分が多かったのか…と思わざるを得ませんでした。
無責任な運営に腹を立てると同時に、だからこそさつきはその犠牲になってしまったのだという憤り、そして
そんな事業に大切な娘を託してしまったことへの後悔を強く感じ、何ともやりきれない時間でした。

おおよその予定通りに進行し、その後は原告への本人尋問へと続きました。
私たちは緊張しながらも、裁判所や関係者(被告本人含む)、傍聴席で見守ってくださる全ての方々に、
私たちの知りうる事実と事故からの心情を直接伝えられるよう力を尽くしました。
被告代理人からの反対尋問で、質問の意図がわからないこともありましたが、落ち着いて対応できたと思っています。

最後に、被告援助会員女性への尋問がありました。時刻はすでに午後3時半を回っていたと思います。
(これもほぼ予定通りでした)
被告側代理人からは、本人が事前に提出した陳述書の内容を踏まえてひととおりの事実認識の確認がありました。
私たちの知っている事実とは異なる証言も複数ありましたが、それは予想していたことだと、
できるだけ心を落ち着けて彼女の一語一句に耳を傾けました。

一対一のあずかりである以上、本当の事実を知っているのは物を言えぬさつきと彼女自身でしかなく、
彼女が「こうだ」と述べる事柄に対して私たちが異を唱え証明することは容易ではありません。
しかし、私たちの持つ少ない材料の中でも、搬送時の記録などの客観証拠に加えて、
これまでの彼女の説明が一貫していないことや、限られた供述の中にある不自然さをもって、
提訴後ずっと入念に彼女の過失に関する主張を行ってきました。

そしてこの尋問に関しても、相当時間を使って準備を進めてきました。
私たちは議論を重ねた結果、事故後すぐのやりとりの中で彼女が「自分の知っている事実だ」として記述していた文書
(正しくは、当時の社協職員が彼女への聞き取りを基に作成した文書に、彼女自身が熟考の上加筆・修正したもの)を、
「弾劾証拠」として尋問中に提出することにしました。
主な目的は、彼女の供述内容が事故当初と裁判中で変化していること(内容が真実であるか、は別として)
すなはち彼女の説明内容は信ぴょう性に欠けることを示すとともに、そこに書かれている内容につき、
今の彼女自身がどう説明するのかを見ることでした。

驚いたことに、反対尋問(原告代理人弁護士による)中の彼女の態度は、想像以上に頑ななものでした。
はっきりYes/Noを示す質問と、一貫して「記憶にない」とする質問との差が激しく、ますます不誠実な印象を受けました。
今回の事故について、とくに自分に非があったとは思っていないような、他人事のような返答も見受けられました。
途中、明らかにつじつまが合わない不自然な応答について厳しく質問された際も、
強くぶっきらぼうに「こうだ」と言い張る姿に、呆れすら感じました。
言ったもん勝ちである、言い続ければ逃れられる…と信じているかのようでした。
そのような態度は、裁判官からの質問への受け答えにおいても共通していました。

私たちは、信用して娘をあずけた人である以上、良い人であってほしいとの願いがあり、
故意ではないと信じたい、そして事故後もきっと彼女なりに苦しんでいる部分もあるに違いないから、
尋問は彼女にとっても辛い機会なのだろう…この機会に真実を話して詫びてくれればと、当日までは微かな期待と、
彼女を思いやる気持ちもあったのですが、その感情はまさに木端微塵に打ち破られました。

この6年近く彼女に対して抱きつつ、幾度もその不誠実さを前に「捨てよう」と思わされながらもそうはできなかった
"気の毒さ"や情けのようなものが、見事にぶち破られたのは、ある意味良かったのかもしれません。

決定的だったのは、最後の方の質問に対し彼女が「事故後の藤井からの聞き取りは恐ろしくて仕方なかった、
こう返事しなければ部屋から出してもらえないという恐怖でいっぱいだった」(!)などと、
その時だけは驚くほど雄弁に早口で裁判官に対して訴えかけた場面でした。

私たちは事故直後の混乱の中でも、彼女の気持ちに配慮しつつ決して声を荒げることなく、
冷静に聞き取りを行うよう努力してきました。
時間が長くなったのは何よりも、彼女自身が一貫した説明を行わないことや、涙や沈黙による中断が
長きにわたったことにありました。それなのに…!です。

さすがに、「何を…!」とつぶやかずにはいられませんでしたし、気持ちとしては手に持ったペンを投げつけたい、
いやそれ以上の憤りを感じました。…が、堪えました。

彼女にすれば、そのように思いこまないと、今日までの6年近くを過ごすことができなかったのかもしれません。
しかし、あまりに身勝手で自分本位な言動に、言葉を失ってしまいました。そして、
こんな人にさつきをあずけてしまったのか…!と、情けなさとさつきに対する申し訳なさで、終了後は涙がとまりませんでした。

5人すべての尋問が終わり、取材を受けた後、報告会の場所へ移動しました。
たくさんの方々が参加して労ってくださったおかげで、ほっとした思いと、
「やれることはやりきったなぁ」という満足感を感じることができました。

事実と異なる証言や、追求しきれなかった事柄もありましたが、尋問のために代理人の先生方や
支援くださる方々と重ねてきた準備の成果は、充分出し切ることができたと思っています。
これ以降は、尋問の結果を受けて、双方が最終の書面ならびに証拠を準備・提出することになります。

次回の期日は、11月15日(火)10:30~ 810号法廷
となりました。

2013年の11月に提訴し、3年目に入った民事裁判もいよいよ最終段階です。
後悔のないよう、最後までやり抜きたいと思います。
応援よろしくお願い致します。



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comment

Twitterから失礼致します。

  1. 2016/10/19(水) 15:48:06 |
  2. URL |
  3. よっしー
  4. [ 編集 ]
突然すみません。
どうしても他人事だとは思えず
コメントさせて頂きました。

娘さん、悔しかったですよね。
私も7ヶ月の男の子を育てています。
これから保育園なども検討していますが、
待機児童などの問題で
無認可になるかもしれません。
本当に他人事ではないです。
何も出来ませんが応援しています。
お金ではないですが、
何らかの形で絶対に責任を
取ってもらいたいです。
ご家族の方などがそれで納得
出来るはずがないのはわかります。
でも、1つの区切りとして
良い結果が出る事を祈っています。

  1. 2016/11/24(木) 22:15:37 |
  2. URL |
  3. [ 編集 ]
無認可だから怖い、認可だから安心?
両方の違いわかってますでしょうか
認可外がまるで、無許可、ヤミ、みたいな感覚で話さないでください
認可外でも良い施設は山ほどあり、救われる母親、乳幼児は数えきれません。
認可外を廃止する運動には首を傾げます
事件と認可外を同列に語るのには無理があります

Re: タイトルなし

  1. 2016/12/23(金) 14:08:25 |
  2. URL |
  3. satsuki-moonlight
  4. [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
しばらくブログサイトを更新しておらず、おそい返信ですみません。

いただいたコメントを読みましたが、私のブログのどこを読まれてのご意見なのか、わかりかねました

無認可(今は「認可外」と表記するはずですが…)と認可とに違いがあることはもちろん存じていますし
認可外にも良い施設があることは私も心得ております。(常にそのように発信もしております)

そして、「認可外を廃止する運動」というのがあるのですか?私は存じませんし、かかわっておりません。
私が、単純に”事件と認可外を同列に語”っているわけではないことは、
本ブログをよくお読みいただくと、お分かりいただけると思います。


> 無認可だから怖い、認可だから安心?
> 両方の違いわかってますでしょうか
> 認可外がまるで、無許可、ヤミ、みたいな感覚で話さないでください
> 認可外でも良い施設は山ほどあり、救われる母親、乳幼児は数えきれません。
> 認可外を廃止する運動には首を傾げます
> 事件と認可外を同列に語るのには無理があります

Re: Twitterから失礼致します。

  1. 2016/12/23(金) 14:20:05 |
  2. URL |
  3. satsuki-moonlight
  4. [ 編集 ]
よっしーさん、
コメントありがとうございます。しばらくブログを更新しておらず、遅い返信になってしまいすみません。。。

お子さん、9ヶ月になられる頃でしょうか。
共感いただきほんとうにうれしいです。励みになります。

泣き寝入りすることは、自分達にとっても、きっと娘にとっても耐えられないことで、
ほかの子どもたちのためにもならない(同じような事故や事故対応がまた起こりかねない)と思い、
始めた裁判でした。はや三年になります。

事故自体は、娘の命は、取返しがつきませんが、
せめて良い結果がだせるように最後まで頑張ろうと思います。

ありがとうございます!


> 突然すみません。
> どうしても他人事だとは思えず
> コメントさせて頂きました。
>
> 娘さん、悔しかったですよね。
> 私も7ヶ月の男の子を育てています。
> これから保育園なども検討していますが、
> 待機児童などの問題で
> 無認可になるかもしれません。
> 本当に他人事ではないです。
> 何も出来ませんが応援しています。
> お金ではないですが、
> 何らかの形で絶対に責任を
> 取ってもらいたいです。
> ご家族の方などがそれで納得
> 出来るはずがないのはわかります。
> でも、1つの区切りとして
> 良い結果が出る事を祈っています。
 
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ようこそ

satsuki-moonlight

Author:satsuki-moonlight
2010年11月、ファミサポを利用した1時間のあずかり中に、娘のさつきはうつぶせ寝の心肺停止状態で発見され、その後脳死状態となり、2013年10月に亡くなりました。事故と、事故以降の記録です。

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