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【発表・報告資料】「准保育士」(民間認証)資格創設案についての意見

  1. 2014/04/09(水) 00:22:15_
  2. 発表・報告資料
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4月8日、「保育園を考える親の会」が 産業競争力会議雇用・人材分科会に対して、
「准保育士」の導入(案)に反対する旨の要望書を提出し、その後記者会見を行いました。
(上記案については http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2014/0319/shiryo_04.pdf P2参照)

私も、会員のひとりとして、また保育事故の当事者として、下記のような意見を提出(要望書に別添)しました。

※やみくもに、「無資格はあぶない」「資格が全て」などと言っているものではありません。

「准保育士ってなに」
「なぜいけないの」
疑問をお持ちの方も、上記リンクと併せて、ぜひお読みください。


「准保育士」民間認証資格の導入についての意見

2014年4月8日

保育園を考える親の会
会員    藤井 真希

産業競争力会議雇用・人材分科会で提言されております「准保育士」資格(民間認証)の創設について、
保育中の事故で娘を亡くした立場から、また保育所にお世話になり子育てをする保護者としての立場から、
考えを述べさせていただきたいと思います。

私は2010年11月、大阪府八尾市の「ファミリー・サポート・センター」事業で紹介された一般女性に、
当時5ヶ月だった娘の一時あずかりを私の通院のため1時間だけ依頼しました。
通院を終えて迎えに戻った時、別れた時は元気そのものだった娘は変わり果てた姿になっており、
既に心肺停止の状態でした。
泣き出した娘はその女性によってうつぶせ寝にされ、十分な安全配慮や観察がされないまま放置されていたのでした。
救急搬送された病院で奇跡的に心臓は蘇生されましたが、脳のダメージは大きく「脳死」と言われる状態になり、
その後も意識や自発呼吸は戻らないまま昨年秋に3歳で亡くなりました。
事故当時の詳しい状況については未だ充分な説明がされていませんが、当初の聞き取りにおいて、
その女性は自らの育児経験を過信し「うつぶせ寝は良いと思っていた」ことがわかりました。

私自身、「ファミリー・サポート・センター」への登録を検討した際には、漠然と
“育児経験のある先輩お母さんなら、きっと子どもを安全にあずかってくれるだろう”と
信じてしまっていたように思います。ところが、私はかけがえのない娘の命を失うことになりました。
今になって、「育児経験を有していること」と、「一時あずかりや保育に従事する能力」とは全く別なものである
ということを、痛切に感じております。

産業競争力会議雇用・人材検討分科会から提出されている資料や、報道を拝見しました。
「育児経験の豊かな主婦」は、その言葉が示す通り、自分の子どもを育てることにおいて経験を持っているにすぎず、
それは他の人の子どもの命を複数、同年齢・異年齢の集団において、長時間かつ長期的に守り育む「保育」の現場で
必要とされる知識や能力とは、全く性質が異なるものではないでしょうか。

ファミリー・サポートのような「一時あずかり」は継続的な「保育」とは少し性質が異なりますが、それでも
「子どもの命をあずかる」という点では同じであり、同時に「育児」とは大きく異なるものです。
子どもはひとりひとり個性があり、自分の育児の経験がそのままあてはめられるとは限りません。
私は今でもファミリー・サポートの概念自体は良いものと思っておりますが、やはり安全性担保のために、
特に乳幼児の必須研修の確立など整備されるべき事柄や制度そのものの課題は多いと感じており、
そのために行動しているところです。
一時的なあずかりだけではなく、長時間継続的に子どもの命をあずかる保育現場では、
さらに専門的な知識や技能が必要であり、それが国家資格として「保育士」が存在する意義なのではないでしょうか。

厚生労働省から毎年報告される保育施設における事故の大部分は、認可外保育施設などで起こっており、
そういった現場では無資格者や民間認定の資格保持者が経験も不十分なままに保育に当たっていた、
という実態があります。保育に従事する者として、その知識と意識の低さに当事者が言葉を失うような事例が
後を絶ちません。
誤解のないように申し添えますが、無資格であることが全て問題なわけではありません。
同時に、資格を有することが万能であるわけでもありません。
しかし、「事故は認可施設・認可外施設にかかわらずどこでも起こりうる」という“危機管理上の認識”と、
実際に有資格者のいない・非常に少ない施設での事故発生率が近年圧倒的に高い、という“事実”は、
分けて議論されるべきであり、重大事故防止の観点からも早急に検証されるべきと考えます。
事故の実態からも、子どもの命を守るという保育の基本において、やはり資格は重視されるべきということが
示唆されています。 (※2013年、認可外保育施設での死亡事故発生率は認可施設の約45倍)

報道では、“保育士より資格取得が容易”という表現がされておりました。はたして「准保育士」が創設されたとして、
その雇用形態や現場での活用を考えますと、やはり疑問を感じざるを得ません。
仮に、現場に「准保育士」主婦をパートタイム雇用するとして、どういった業務内容になるのか。
園における重要で責任ある業務が、かえって「保育士」に集中してしまうといった状況を生み出すことにはならないのか。
「准保育士」育成やフォローのため、「保育士」の業務量がさらに増すのではないか。
「准保育士」の待遇や処遇はどうなるのか。何より、複数の職員が入れ替わりたちかわり保育にあたることで、
引継ぎの不行き届きなどで子どもが混乱したり不利益を被ったりするようなことはないのか。
多くの方々が疑問の声をあげておられますが、私もまったく同じ思いです。

産業競争力会議雇用・人材検討分科会から提出の資料にも表記されているように、待機児童問題の大きな要因は
「保育士不足」ですが、不足しているのは「保育士」の資格取得者数ではなく、現場で働いている保育士の不足です。
そう認識されているのであれば、解決策として本来向かうべき方向は、いかに現場で活躍できる保育士を増やし
確保するか、であるはずで、容易に取得できる民間認証の資格創設に結びつけることには違和感を感じてしまいます。
そもそも、「主婦層の労働機会の拡大」を求める場として、子どもの命を直接あずかり、
また子どもたちの豊かな成長を保障する保育の現場はふさわしくないのでは、とも感じております。
子どもたちの利益の視点からも、ぜひ再検討をお願いしたいと考えております。

取得要件を下げて取りやすく設定した民間の資格で、どのように保育の質や専門性を保障するのでしょうか。
保育の場では、犠牲になるのはいつも子どもです。何かがあってからでは遅いですし、現に事故は起こり続けています。
親として、子どもたちが命を守る豊かな保育を受けられるように、また事故当事者として
これ以上悲しい事故が起こらないように願っております。

(以上)


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ようこそ

satsuki-moonlight

Author:satsuki-moonlight
2010年11月、ファミサポを利用した1時間のあずかり中に、娘のさつきはうつぶせ寝の心肺停止状態で発見され、その後脳死状態となり、2013年10月に亡くなりました。事故と、事故以降の記録です。

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