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4月9日刑事告訴報告と、提訴・告訴に至った背景

  1. 2014/04/12(土) 15:18:55_
  2. 思うこと
  3. _ tb:0
  4. _ comment:3
(記事「【資料】事故以降の経過表と、八尾市への事故調査請願行動について」もあわせてぜひお読みください)

2014年4月9日、娘さつきのあずかりを依頼していた、ファミサポ援助会員の女性を
業務上過失致死罪で刑事告訴しました。

2013年11月の民事提訴(援助会員・八尾市・市社協)に引き続き、
関西圏内外のTVニュース・新聞で多数の報道いただきました。
多くの方々が本件事故に気持ちを寄せて、動向を見守っていてくださっているおかげだと感じております。
以下に報道内容の一例をご紹介します。

【刑事告訴報道/新聞紙面】※本記事アップロード時点で、オンラインで見られるものです

産経新聞Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140409-00000577-san-soci

讀賣新聞
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20140410-OYO1T50006.html

【民事提訴報道/関西テレビ"ANCHOR"特集】※同上 

http://www.ktv.jp/anchor/today/2013_11_28.html

提訴や告訴などの行動に出ると、まずその理由を聞かれますが
そこに至る経緯、状況ふくめ、いろいろな思いがありすぎて、
なかなか一言で説明するのは難しく、いつも悩むところです。

直接的な理由としては、民事上、刑事上の責任を明らかにし、社会的に適切な対処・処罰を求める…ことですが
そもそも、私たちは初めからそれを望んでいたのではありません。

事故当初から、さつきをあずかっていた援助会員女性には、
事態をきちんと受け止め、状況をしっかり説明し、必要な謝罪をしていただければそれでよいと思っていましたし
そしてファミサポ事業を実施・運営していた八尾市と八尾市社会福祉協議会(ファミサポセンター)には
そういった事故対応が円滑に進むような支援と、
事故を教訓とした再発防止に取り組んでいただくことを求めていました。

何より、元気な娘が返ることはまずない…という状況だからこそ、
穏便に、できるだけ平和的に解決できることを望んでいました。

しかし、
援助会員は、説明の場であやふやな説明と沈黙を続けた後、突然現れなくなり
その後行政側も、「本来は個人間の問題」と主張、
本人が説明を拒否している以上、どうにもできない・・・といった対応を始めました。

実際には、行政側は援助会員と相談し、ファミリー・サポートの「賠償責任保険」※を利用し
援助会員に、損保会社の弁護士を代理人として用意していたのでした。

 ※「賠償責任保険」:八尾市のファミサポが加入していた、補償保険制度のひとつ。配布パンフレットには
           ”会員が、保育サービス提供中、監督ミスや提供した飲食物などが原因で、  
           子どもや第三者の身体または財産に損害を与えたことにより、
           法律上の賠償責任が生じた場合に負担する賠償金などを補償する”との説明、
           つまり、過失が認められた場合に、援助会員もしくはセンターを対象とする保険。
           
          約款を見ると、対象者が提訴された場合の訴訟費用や弁護士費用も保険で用意される仕組み。
          本件では、私たちが提訴もしていない事故直後から、保険会社の弁護士が援助会員に用意された。

援助会員が何も語らなくなった以上、「事故」の証明・認定すらできなくなった本件では
私たち当事者に保障される保険もなければ、事業や行政からのサポートも一切なく、
一方で過失の可能性がある援助会員と、センター含む行政側だけが保険により守られる、という構図になりました。

こんな理不尽なことが、公の事業で、あっていいものか。

さらに八尾市は、さつきの事故の翌年2011年4月にファミサポの会則を改め、
”活動は会員同士の準委任契約”
”活動中の事故等は、会員相互間において解決すること”
”最終的には裁判で判断されることとする”

と、それまでなかった内容を加え、「もともとそうであった(書いていなかっただけ)」としました。

八尾市では、国(厚生労働省)と自治体の名のもとに事業を実施し、援助会員を集め、研修し、認定・登録し、
さらに依頼者とのマッチングも、ファミサポのセンターが行っています。

公の事業として、安全性を謳い利用を促進しながら、
何か起こった時は「実はこの事業は個人間の責任によるもので、行政の責任はない」と主張する

このようなことが、まかり通ってよいはずがない。

私たちは、八尾市に、事業実施主体としての責任=事実と原因を明らかにし、再発防止に努める
を求めるため、さつきの付き添い看護と並行しつつ、幾度となく働きかけを続けてきました。

しかし間もなく、担当者の説明に、その場しのぎの言い逃れや、明らかな嘘が見られるようになりました。
”どんなやり方でも、この家族だけを黙らすことができればそれでいい”
行政の意図が見え、もはや家族だけではだめだ、と感じました。

幸い、地域の保育運動の方々の理解と協力が得られ、集団として申し入れや質問を行いました。
しかし、八尾市は今度は「当事者のプライバシー」を理由に、全ての要望と質問への回答を拒否しました。

家族としての働きかけは全てないがしろにされ、地域からの声すらも、不当な理由を掲げて相手にされない現状。

事故から一年が経とうとしていました。
さつきはたいへんな頑張りを見せ、在宅医療への移行のため転院、準備が進んでいました。
一方で、依然、何も明らかにされていない事故の状況。

もう、ここまでくれば、広く社会の力を借りるしかない。
専門家を交えた第三者による事故調査と再発防止を求めて、八尾市議会に請願を行うことに決めました。
MBS毎日放送、TBS系列のニュースで、丁寧で的確な報道をしていただいたこともあり
わずか一か月で、約8万筆もの署名が集まりました。

八尾市議会の議決は、「趣旨採択」。
「請願の趣旨は理解できるが、賛同まではしかねる」という結果でした。

八尾市は、ここでも第三者による調査は拒否。
しかし、8万人の声を前に、「事実関係の確認をあらためて行う」との見解を示し、
庁内で、市職員による委員会を設置しました。

これまでの市の不誠実な対応からも、果たしてどれほどのことが期待できるのか…
不安に感じながらも、当事者として必要な協力はすると伝え、
さつきの退院と在宅医療生活準備に忙しい日々を過ごしながら、待つこと3ヶ月。
ついに、新年度を迎えるまで、庁内委員会からの連絡はありませんでした。

2012年4月末、突然、八尾市の職員から電話がありました。
「事実経過の報告書が完成したので、持参したい」とのことでした。

報告書?
完成した?

私たちは、そもそも庁内委員会が報告書作成に取りかかっていたことすら、知らされていませんでした。
それ故、その作業過程で通常あるべき私たちへの聞き取りや、作成過程での内容の確認も全くなく
いつのまにか、知らない間に、私たちの事故の「報告書」が発行されていた事実に愕然としました。

4月末、「報告書」が私たちに届きました。
既に刊行物番号があり、「公文書」として存在していたその報告書は
八尾市の主観的な判断に基づいた内容の、いわば「八尾市側の言い分をまとめたもの」であり
「事実経過報告書」とはとうてい言えない、さらに再発防止の観点からは程遠い、お粗末で一方的なものでした。

八尾市は、どこまで私たちを、娘を、この事故を、市民の声を、コケにするつもりなのか。
彼らにとって大事なのは自らの保身と制度の温存であり、
さつきの命は、さつきの事故は、あいまいにうやむやにしながらそれとなく幕引きを図ればいい程度のもの、なのだ。

絶望と悔しさの中、必死の思いで、報告書の撤回を求める要望書を市長に提出し、
市議会の全会派の控室にも、直接届けに行きました。

しかし八尾市からの返答や連絡は一切ないまま、
市長が市議会で「報告書の撤回要望には応じない」と発言。
私たちは傍聴席から間接的に、要望書の内容がまったく取り合ってもらえていないことを知りました。

市長答弁、部長答弁には、それらしく聞こえる言い訳や事実のすり替え、事実誤認がはなはだしく
これ以上何を働きかけても無駄なのか・・・と脱力する一方で、
報告書や議会答弁だけが、あたかも事実のように記録されることには耐えられず
再度、答弁内容に対する抗議と報告書の撤回を再要望する文書を提出しました。
当時の私は妊娠10ヶ月、出産を目前に控えていました。
この不条理を、悔しさを、何としても書き記しておかねばならない ―必死の思いでした。

約一か月後、「撤回の要望には応じない」旨の回答文が一枚届きました。

私たちは、私たちなりに、やれることをやってきたと思います。
八尾市は、早い段階から「訴訟してもらうしかない」と私たちに言っていましたが
それは私たちの求めている解決ではありませんでした。

しかし、ここまできて、
事故から2年以上が経って、
未だに当日の状況すら明らかにされていない現実。
11月16日あの一時間に、何が起こったのか。それを知るための手段は、もはや訴訟しか残されていませんでした。

事故から3年を機に提訴すべく、さつきと一緒に準備を進めてきました。
しかし、2013年10月10日、さつきはその命を閉じました。

翌月28日、私たち二人が原告となり、民事提訴しました。
約7500万円の損害賠償。
民事裁判をする=損害賠償を求める、という形になってしまうため、その額は弁護士が計算によって算出しました。
金額なんて、私たちはどうでもいいです。
金銭を求めるために裁判するのではありません。
しかし、損害の大きさを金額で示すとするならば、私たちが失ったさつきのかけがえのない命、
さつきの成長を喜び歩むはずだった私たちの人生、そしてさつき自身の無限の未来と幸せを示すのならば、
7500万円なんかじゃ到底足りません。
それは、何億積まれても、替えられるものではありません。

裁判とは、「争い」です。
ひとたび裁判となれば、
援助会員、八尾市、市社協は、これまで以上に堂々と、言い訳や嘘を示してくるでしょう。
むしろ、被告側は、以前から訴訟での解決をほのめかしていたことからも、それを求めていたように思えます。

裁判で、事実が明らかになるとは限りません。
さらにひどい対応に、大きく傷つけられることもあるでしょう。
しかし、これだけ働きかけてきても、何も明らかにされていない現状では
もし裁判で、何かひとつでも、ひとかけらでも、新たにわかることがあるのなら
私たちはたとえ望まない裁判であっても、それに懸けたいという思いです。

これまでにも相当、相手方のひどい対応に、心臓がぎゅっと握りつぶされるような思いを何度もしてきました。
しかし、さつきの命を思うと
さつきと、私たちの抱えてきた苦しみ、悔しさを思うと
これ以上に辛いことは私たちにはないのです。

2014年3月25日、第二回の口頭弁論において
被告側三者はさつきがうつ伏せにされた事実は認めたものの
「心肺停止に陥った原因はウイルス」、つまり「過失はない、さつきが勝手にそうなった」と主張しました。
(詳細は、本ブログ記事「【裁判報告】2014.3.25第二回口頭弁論がありました」をお読みください)

起こったことを、真摯に受け止めることすらしないばかりか
「関係ない」「子どもに原因があった」と主張している

私たちには、援助会員の心境はわかりません。
泣きやまないさつきに、腹を立てたのかもしれませんが
信頼して娘をあずけた相手であるだけに、悪意はなく、不注意が引き起こした事故であったと思いたい。

しかし
事故の事実に向き合わないばかりか、自らの責任にも向き合わず、挙句、子どものせいにしようとしている
この対応には、もはや事故そのものをひっくるめて、許すことなどできず
社会的な責任を、徹底的に追及せざるを得ません。

2014年4月9日、援助会員を業務上過失致死で刑事告訴しました。

刑事事件として立件されるためには、予見可能性を示す十分な証拠が必要であり
保育事故、とくにさつきの事故のような密室での事故・事件では、かなり厳しいものがあります

しかし、例えば交通事故では、たとえそれが悪意なき過失や不注意によるものだとしても、
起こした事態の重さで、刑事罰が科されます
それが、保育事故では、あずかっていた子どもの命が亡くなったり、重篤な状態になった場合でも
「嫌疑不十分」として、起訴すらされないことが多い
この理不尽な現実を、どう受け止めればよいのでしょうか。

私たちは、民事と刑事、二つの訴えを通じ、事故そのものをひとりでも多くの方に知っていただくと共に
保育事故が直面している様々な問題=壁の存在を、伝え続けていきたいと思っています。

どうかご理解いただき、応援していただきたいと思います。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。






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管理人のみ閲覧できます

  1. 2014/04/27(日) 21:54:54 |
  2. |
  3. [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

初めまして。

  1. 2014/05/14(水) 23:58:22 |
  2. URL |
  3. ひまわり
  4. [ 編集 ]
ニュースでさつきちゃんのことを知り、あまりの酷さに驚き、ネットで検索してこちらのブログにたどり着きました。
まずは可愛いさつきちゃんがこんなに早く亡くなってしまったことにお悔やみ申し上げます。
ご両親の気持ちを思うと言葉もありません。
子供を亡くしたことの無い私が色々書いても軽く感じてしまうと思いますし、もし不愉快な表現などありましたら、本当に申し訳なく思います。

私には2歳4ヶ月になります娘がおります。
体重は3000グラム以上あったのですが、無呼吸発作があり大学病院のNICUに搬送されました。
そんなこともあり、赤ちゃんの突然死にはすごく敏感になりました。
夜もろくに寝れず娘の呼吸を確認し、呼吸を感知する器械も買いました。
昼寝の時も5分おきに呼吸を確認しました。
ちょっと私は行きすぎた行動をしているのかもしれません。
でも、人様の大切な子供を預かるなら、私はこのくらいはするべきではと思っています。
このくらいの指導を市はするべきだと思います。
そのくらい命を預かるというのが大変だとわかっていなきゃいけないと思います。
少し調べれば、泣いている時のうつぶせ寝がどれだけ危険なことかわかります。
ましてや、泣いていたからうつぶせにしたなんて本当にありえません。
たかが1時間預けていただけなんですよね?5ヶ月の赤ちゃんなんて余裕でずっと抱っこしていられる時間です。
本当に悔しいです。もしちゃんと責任ある女性に預けられていたらと思うと悔しくてたまりません。ご両親の気持ちを思うと本当に涙が止まりません。
まして、援助会員と市のその後の対応。
言葉は悪いですが血の通った人間とは思えません。
子供を亡くすということがどれだけ悲しいかわからないのでしょうか。
さつきちゃんの命を奪っただけではなく、ご両親の心までをさらにズタズタにし、市や援助会員は何が守りたいでしょうか。

どうかどうか、ご両親の少しでも納得のいく決着になるよう、心から祈っております。
毎日お辛いと思いますが、体に気をつけてください。






Re: 初めまして。

  1. 2014/05/21(水) 00:56:26 |
  2. URL |
  3. satsuki-moonlight
  4. [ 編集 ]
ひまわり様

コメントありがとうございます、藤井と申します。
お返事が遅くなりまして申しわけありませんでした。

新聞記事を読まれて、私のブログを見つけてくださったとのこと
本当にありがとうございます。

二歳の娘さんがいらっしゃるのですね。
無呼吸発作やNICU入院のご経験がおありとのこと、いろいろご苦労なさったことと思います。
呼吸確認、安全確認については、どれだけ注意しても「行き過ぎ」になることはないと思っています
私も、二人目の子供を育てていますが、とくに乳児の時はとてもとても不安で、
しょっちゅう呼吸の確認をしたり、寝返りを打ち始めてからはうつ伏せになるたびにひっくり返したり、
落ち着かない日々でした。
いまでも、睡眠時に限らず、不測の事態や事故が起こらないように、いつも気を付けています。

> でも、人様の大切な子供を預かるなら、私はこのくらいはするべきではと思っています。
> このくらいの指導を市はするべきだと思います。
> そのくらい命を預かるというのが大変だとわかっていなきゃいけないと思います。

おっしゃる通りだと思います。

ほんとうに自らが情けなく悔やまれることですが、娘の事故があってはじめて、
自分の持つ「あたりまえ」の感覚が、他の人にも期待できるとは限らないということを、痛感しています
世の中にはいろんなひとがいるのだと。理解できないような考えや行動をする人もいるのだと。
そんな人に娘の命を任せてしまったことは、娘にただ申し訳なく、一生悔やんでも悔やみきれません。

悔やんでも娘の命や人生、私たちの歩むはずだった幸せな人生が戻ってくるわけではありませんが
でもだからこそ、現状でできることを精一杯していこうと思っています。

ご連絡いただき、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。

藤井 真希

 
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ようこそ

satsuki-moonlight

Author:satsuki-moonlight
2010年11月、ファミサポを利用した1時間のあずかり中に、娘のさつきはうつぶせ寝の心肺停止状態で発見され、その後脳死状態となり、2013年10月に亡くなりました。事故と、事故以降の記録です。

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